不動産一括査定の特徴の正しい理解とは!?
不動産を少しでも高く売却したいと考えた場合に、不動産一括査定を実施すると高く売れるのでは!?なんてことを考えている人が増えております。
しかし、不動産一括査定を実施したから高く売れる!ということではなく、不動産売却の相場の理解ができるのが一括査定の特徴です。
不動産の相場とは!?
不動産の相場とは、過去の成約事例などに基づいた不動産の市場価格のことを指しますが、過去の成約事例と現在の価格では異なっていることが常です。
地域によって、価格が上がっているエリアもあれば、下がっているエリアもあります。
不動産一括査定で高く売れる!?は嘘だった!!
不動産一括査定の『査定』とは、一般的な『査定』とは異なっているかもしれません。
他の『査定』と何が違うのか・・・。
例えば、
- 本やCDの査定
- 車の査定
- 不要となった洋服の査定
- 電化製品、家具の査定
など、世の中にはさまざまな『査定』がありますが、これらの『査定』と不動産で言われる『査定』では意味合いが異なっています。上記に記載した査定物は全て『買取ることを前提とした査定』であり、買主が責任を持って引き取ることを前提とした金額が算出されます。
一方で不動産一括査定はどうでしょうか。
不動産で実施される査定の大半は、買取ることが前提ではなく、仲介をすることを目的に、市場の相場を把握するための査定です。ですから、不動産会社が物件を買取る前提ではないため、不動産会社側にはリスクが一切ありません。
そのため、査定価格には曖昧な金額を提示することができます。現在の世の中で流石に全く根拠のない査定結果を出す不動産会社はないかと思いますが、査定結果の精度は不動産会社によって異なっていると考えられます。
もちろん自社での買取りではないため、査定に対しての本気度も異なっていることが考えられます。
そういった意味では、不動産一括査定は、最大6社の不動産に査定依頼を実施することができるため、他の不動産会社と比べて明らかに査定結果が異なる場合は信憑性に欠けるため、信頼を得ることができません。
他の不動産会社と比べられていることは不動産会社側も理解しているため、より精度の高い査定を実施してくれる可能性が高いです。
より精緻の高い不動産の査定とは!?
不動産の査定を本気、かつ、精緻に実施してもらうためには、不動産会社側が買取ることを前提にした査定であれば、他の商品と同様に、より精緻な査定結果を得ることが出来ます。
不動産会社側にもリスクが伴うため、市場価格の7割以下程度で査定結果を並べる不動産会社が多いです。
このように、不動産の査定とは、上記のような買取を前提とした査定でない限り、信憑性に欠ける部分がありますが、不動産一括査定によって他の不動産と競争させることにより、より精緻な相場を把握することができます。