【不動産の査定額は築年数に比例して安くなる!?】
不動産の売却にかかわらず、新品で購入した品物を売却しようとした場合、新品で購入した時の金額からかけ離れた金額を提示された経験がある人も多いかと思います。
もちろん一度人の手に渡ったものですから、新品と同じ価格で売れるはずもありませんが、全く価値がなくなり値段がつけられないという事もあります。
不動産でも同じで、築年数が経過すると不動産の価値が徐々に下がっていき売却しようとした時にはすでに、希望価格を下回っていることも良く聞く話です。
不動産は一般的に築10年を境に建物の価値がマイナスになると言われております。
今回は築年数と不動産売却査定額の関係について説明します。
【築10年を経過すると建物評価がマイナスになる!?】
木造の建物では耐用年数は30年程度と言われております。
しかし、30年に満たない不動産でも築年数が経過するほどにその価値は下がっていき、それに伴って売却額も下がっていきます。
不動産の評価は新築で購入した場合の数値が+13.5と評価され、それから築10年までは-1.5ポイントずつ下がり、築10年で建物の評価は0となってしまいます。
更にそこから築年数が経過していくと11年以降から15年までで-1.5ポイントずつ下がり、16年以降から20年までで-2.0ポイント、築21年以降では-2.5ポイントずつ価値は下がるとされています。
築年数 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 6年 | 7年 | 8年 | 9年 | 10年 |
ポイント | +13.5 | +12.0 | +10.5 | +9.0 | +7.5 | +6.0 | +4.5 | +3.0 | +1.5 | 0 |
築年数 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 |
ポイント | -1.5 | -3.0 | -4.5 | -6.0 | -7.5 | -9.5 | -11.5 | -13.5 | -15.5 | -17.5 |
築年数 | 21年 | |||||||||
ポイント | -20.0 |
【中古不動産の査定額は、8割が築年数で決まる!?】
不動産を売却する理由は人それぞれありますが、長年住んで愛着の湧いている家を売却するのですから希望価格で売却したいと思うのは当たり前ですよね。
しかし、いざ不動産会社に査定を依頼してみたが、提示された金額に納得ができないという人も多いのではないでしょうか。
不動産会社はプロなので現在の周辺の相場や類似不動産の過去の売却額などを参考に訂正な価格を提示する必要があります。
すべての不動産会社に当てはまるものではありませんが、基本的には一緒ですので各社の強みや営業方針によって不動産の売却額に差が生じます。
ですが、各不動産会社が査定額を割り出す上で築年数は大きく、築年数によっておおよその査定額が決まります。
中古不動産の購入を検討している人は、中古不動産の中でも築年数の浅い綺麗な不動産を求めています。
それを証拠に、購入希望者の中には価格より先に築年数を見る人が意外と多いという事です。
【不動産会社によって不動産の査定額には差がある!?】
インターネットの不動産一括査定や実際に複数の不動産会社に査定をしてもらったことがある人なら査定額にバラつきがある事に疑問を持ったことがあるのではないでしょうか?
高い査定額を提示してくる不動産会社もいれば、安い金額を提示してくる不動産会社もいて、どれが本当の査定額なのかわからないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
こうした差は、「市場の見方」によることが大きいようです。
仮に依頼を受けた不動産にすでに買い手のめどがついている場合や、その不動産会社にとって得意なエリアの物件だった場合は、査定額を高めに提示したりすることもあります。
逆に、あまり得意な地域ではない場合や、買い手の目途もついていない場合など、査定額を低めに提示することもあります。
不動産を売却する売主にとっては1円でも高く買ってもらいたいと思うのは当り前の事で、高い査定額を提示してくれた不動産会社に依頼したくなるでしょうが、ここは要注意です。
「査定額=売却額」ではないという事です。
高い金額を提示したからと言って必ずしもその値段で売れるわけではなく、不動産取引の場合、ほとんどの場合値引きの交渉を持ち掛けられます。
その為、いくら査定額が高いからと言って、その額で売れるわけではありません。
反対に、あまりにも相場から離れていると問い合わせさえ入ってこないという事態にもなりかねません。
不動産売却査定を依頼する場合は、提示された査定額の根拠を明らかにしてくれるような不動産会社にお願いするようにしましょう。
【不動産売却査定と築年数との相場との関係~まとめ~】
以上の事から、不動産の売却に関しては、築年数が大きく関係していることが十分にわかって頂けたかと思います。
築年数が不動産の資産価値に及ぼす影響の大きさは、不動産の立地条件や不動産の種類、室内の状態などによって変化するものです。
その為、築年数が浅い不動産は高額で売却できる可能性が高いですが、築年数がかなり経過しているからと言って全く価値がないわけではありません。
もちろん人気エリアにある不動産でしたら、早期に希望金額で売却できるかもしれませんが、田舎だからと言って売れないという事はありません。
田舎の場合は、隣家の住人が土地を広くしたいという理由で、購入する人が多いものです。
不動産売却については、先ずは無料査定の依頼を実施してみましょう。